相手のストライクゾーンを理解する

私の好きな番組の中の一つに「松本紳助」という伝説的な番組があります。(松本人志さんと島田紳助さんが、ひたすら喋る番組)

その番組中、紳助さんが司会進行について「どこまでゲストに内角を放れるか、野球のピッチャーみたいに神経使てる」という一幕がありました。その人のど真ん中ストレートに球を投げても面白くない、ギリギリを攻めてこそ笑いが生まれる、というプロ根性のようなものを感じます。笑いを追求しているプロでさえ、人をいじるという行為は、繊細な行為で相手を観察する力(共感力、空気を読む力)が必要なことがわかります。

また、一般人におけるおもしろい人(https://jinlab-media.com/552/)の中で、能動的に働きかけておもしろい人は、「相手や場を主体として立ち振舞が出来る人」という話をさせていただきました。相手や場を主体とするということは、その瞬間において、相手や場を理解することが必要です。つまり、「(相手を理解するために)共感力」、「(場を理解するために)空気を読む力」が必要だということです。

 

では、この共感力、空気を読む力はどのようにして身につけることが出来るのでしょうか。いろいろ調べてみました。

■主語を相手にして、観察する

「〇〇さんは、なぜあのような発言をしたんだろう」

「〇〇さんは、今どんな気持ちなんだろう」

主語を共感したい対象に変えて、頭の中で想像するトレーニングをするといいみたいです。

■バックトラッキングを使う

安心感を与える相手と自分の会話の割合は、相手:自分=7:3がいいみたいです。相手が

話をしたことを相槌の際に繰り返す、ただそれだけです。

相手「最近、悩みがありまして」→自分「なるほど、悩みがあるんだ」

相手「昨日、お客さんに褒められまして→自分「へ~褒められたんだ」

変にアドバイスしようとせず、ただ聞いてあげる姿勢を持つことが大事だということでしょうか。

■瞑想をする

継続してやらないと効果が出ないとのことですが、自分にあった瞑想をすることで、相手の悩みがわかるようになるとか。自分自身の行動を実況中継する瞑想、自分の呼吸を数える瞑想、体の一部分に神経を集中させる瞑想などいろいろありますので、ぜひ調べてみてください。様々な研究でも実証されているらしいです。

■適性検査を活用する。

自社で導入している適性検査を一度読み解き、相手がどんなタイプなのか、自分と相手は何が違うのかを、みてみるのはどうでしょうか。人間はどうしても、自分と似た人を好きになる「類似性の法則」が働くため、このような客観的な数値である適性検査を利用するのはおすすめです。自分の部下の違和感のある行動の背景が分かるかもしれません。

ちなみに、弊社のサービスにて、適性検査を使用させていただいた分析をすることが多いこともありますが、弊社に入社していただいた方に複数社の適性検査を受けていただき、その人を多角的に理解するよう努めております。

■余談:私が相手を観察するようになったのは

ここからは完全に余談ですが、自分が空気を読むために、相手を観察しだしたのはいつ頃からか振り返ると、幼少期の頃かなと思います。

二人兄弟の次男で、よく兄、兄の友達、年上の人と遊ぶことが多く、完全なる縦社会の中で、自分の言動に対する直接的なフィードバックを瞬時にもらうことが、相手を観察するトレーニングにつながったと思います。ある意味英才教育です。

今の自分の発言、言動が周囲にどんな影響を与えているのか、自然に観察する癖がついたのだと、理解しております。

 

何もおもしろい人になりたいわけではない、という話はあると思いますが、逆に共感力が低く、空気を読めない上司がいたらどうでしょうか。部下からは「この人に何言っても理解してもらえないから言わないでおこう」となり、ただタスクマネジメントをする人となりかねません。(それでいいという意思決定もあるかと思いますが。)

おもしろい上司までいかないまでも、すべらない上司でいたいと思っている方であれば、共感力や空気を読む力は、必須な力なように思います。

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木下雄介

愛媛県出身。新卒で飲食ベンチャーであるきちりに入社後、リクルートに不動産広告の営業職として転職。 飲食ベンチャーでは成果が出ている店舗は“人”のコンディションがいいことや、“人”をマネジメントすることの難しさを感じた。リクルートでは“人”の課題で苦しんでいるクライアントと対峙してきたことから、漠然と“人”に興味が湧いていた。そんな中で当社の「結論ありきのコンサルティングはしない」というスタンスに魅力を感じ入社を決め、今に至る

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