松本人志著「遺書」を読んで

■はじめに

松本人志著「遺書」を読んでみた。これまでの生い立ちや、お笑いに対する覚悟やプライドなど非常に興味深い内容だった。一番好きな章は、「あのとき横山やっさんを殴っといたらよかったわけ」。内容をざっくり説明すると、ダウンタウンさんが「ザ・テレビ演芸」という横山やすしさん司会の番組で漫才をした後に、横山やすしさんに、「あれは漫才ではない」「チンピラの立ち話」と言われたことに対して、たとえチンピラの立ち話でも面白かったらそれでいい、漫才とはこうあるべきだという固定観念が、若手が育たない原因であり、一刻も早く捨てるべきだという意見を述べている内容。(実際になぐったわけではない)ここに、当時のダウンタウンさんのネタの斬新さと、ゼロベース思考力(既存の方法に囚われず柔軟に発想する力)を感じることができ、自分が0→1の発想があまり得意ではない分、単純にカッコイイと思えた。
という感じで、内容に切り込んだ話を書かせてもらおうかと思ったが、あまりいい感じの内容が思いつかなかったので、今回の「遺書」を読んでみて、松本人志さんの性格をビックファイブに基づいて分析してみた。(1~5点)※ビックファイブ:ゴールドバーグ,L.R.が提唱したパーソナリティの特性論

■ビックファイブ分析

■協調性:2
→ご自身の笑いに対する絶対的な自信と、調和というより、しっかり言いたいことを言っている印象だったため、1にしようと思ったが、先日の吉本興業さんの騒動の際「松本動きます」という発言から後輩思いな一面も感じられるため、2に。

■外向性:2
→自身でもおもしろい人の条件に「ネクラ」であることを上げており、明るくて陽気の印象もない。どちらかというと一人でひたすら面白いことを考えていそうな感じがするが、初対面の人と会話することが困難なレベルでもないと思ったため、2。

■開放性:5
→当時師匠の元で3年ほど修行してテレビに出るのが普通の世の中で、師匠を付けず、先程の漫才のネタの斬新さからも、既存の概念に囚われない印象があるため、5。

■誠実性(勤勉性):5
→番組の構成の打ち合わせにも顔をだし一本入魂のタレントだと言っていることと、「ごっつええ感じ」の1時間の番組にかかる所要時間は丸2日かかり、寝食惜しんで働いていることを明かされていたため、5。

■神経症的傾向(低いほどメンタルが強い):1
→芸人さんはほとんど低いはず、というか低くないと多分やっていけない。

あくまで私の見立てでかつ、本やテレビの内容でしか判断できないため、実際はずれているかもしれないが…。今回伝えたかったことは(脈絡なくてすみません)、目の前の人がどんな人なのかを知るためにビックファイブなどのフレームワークを用い、数値化することで、相対感がつかめ関係を構築しやすくなるためおすすめしたい。

twitter facebook twitter facebook

木下雄介

愛媛県出身。新卒で飲食ベンチャーであるきちりに入社後、リクルートに不動産広告の営業職として転職。 飲食ベンチャーでは成果が出ている店舗は“人”のコンディションがいいことや、“人”をマネジメントすることの難しさを感じた。リクルートでは“人”の課題で苦しんでいるクライアントと対峙してきたことから、漠然と“人”に興味が湧いていた。そんな中で当社の「結論ありきのコンサルティングはしない」というスタンスに魅力を感じ入社を決め、今に至る

人気記事

  • 「人事は孤独である」ことの正体

  • 「人」について若造が語ることの重み

  • 僕たちの会社と仕事について

人と組織の可能性を
信じる世界を目指す
人材研究所では組織人事の問題解決を
通じて企業様の未来を応援しています。