なんだか少し羨ましいと思ったこと

僕はおそらく、心のパーソナルスペースのようなものが殆どなく、ズケズケと心に入ってこられることを比較的望んでしまうようなタイプだと自分を認識している。(なので、よくメンヘラと言われるのだと思う)

自己開示があまり得意ではないと自分で思っているのもあるだろうし、根本的に暗い人間だと思っていることもあるが、グイグイと土足で入り込んできて、かき回してくれるような人が結構好きだったりする。

 

家庭や育ってきた環境も影響しているような気がする。僕の実家はたいして広くもないのに友達が頻繁に遊びに来るような家で、学生時代は僕が帰ってくる前に自宅に友人がいて父親となぜか酒盛りをしているみたいな場面もあった。

 

そんな僕が最近少し羨ましいと思ったことは、芸人の安田大サーカス・クロちゃんの家についてだ。水曜日のダウンタウンでかなり邪険に扱われているクロちゃんだが、ある企画で自分の部屋ごと無人島に連れて行かれてしまったという、もはやドッキリとは言えないレベルの内容が放送された回があった。

最終的に、実は長年住んでいた家が取り壊されることが決まっており、家を片付けることと新たな家を探すことに番組が協力するという、まぁなんともきれいな形でまとめた企画なのだが、僕が不覚?にもクロちゃんに対して羨ましいと思ってしまったのはその先の出来事だ。

 

数多くの物件をめぐり、めでたく新しい家が決まったクロちゃんだったが、なんとその新居にカメラが番組により設置され、24時間監視される生活を送ることになってしまったのだ。

 

クロちゃんの場合、ある意味自身の色々なことを晒す事によってお金を稼いでいるようなところもある気がするので、正直「おいしいな」くらいに思っているのではないかと感じるが、実はそのカメラで監視されているという環境に、僕は少し「羨ましい」と感じてしまった。

 

自分の事は自分で分かってるとはよく言ったもので、自分の頭の中での内省だけで自分自身のことを知るのは、どう考えても不可能だと思う。僕は自己開示が下手くそだという自己認知があるので、クロちゃんのように生活を晒し、いろいろな人からフィードバックをもらう事により、新たな一面を発見できたり、自分に興味を持ってくれる人も増えるのではないかと思ったからだ。

 

ちなみにこの話を飲み会などで頻繁にしているのだが、誰一人として賛同してくれる人は現れていない。その反応を見て、僕はこの「羨ましい」という気持ちを妻に話すことを控え、家の中では心の中にそっとしまい込んでいる。

 

「なんかやってみたいな」というような妄想をして、そのことをお酒の席で人に話すことによって、また自分の一面を相手に知ってもらうことができたように感じた今日このごろ。

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芳賀 巧

2016年人材研究所入社。野球ばかりをする人生を送っておりましたが、最終的に大学入学前に寮を脱走し、そこから大いに学生時代を謳歌していました。元々人や組織に対する興味関心が特別強かったわけではなく、様々なご縁から入社をしました。二女の父で、週末は娘と公園でよく遊んで(遊ばれて)います。趣味はこれと言えるものはあまりありませんが、強いて言うなら麻雀が好きです(ただし、めちゃくちゃ弱いです)。お酒を飲むことも好きですが、プリン体が気になる年頃なので、最近はプリン体ゼロのノンアルコールビールを飲むことが多いです。

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