芳賀 巧
そうやで、俺の好きでやってんねんの話
当社は何かと「昭和チック」な雰囲気が残っている会社で、公私混同しているような人間づきあいがあり、何か問題が合ったときの解決ソリューションは結局飲み会だったりもする。
そのため、(今はこの状況下なので積極的には開催できていないが)お客様ともプロジェクトが終わった際などには会食の場をもたせていただくなど、仕事外のお時間をともにすることを尊重している文化がある。
ただ、個人的にはその会食の場がとても考えさせられる場で、事前準備もさることながら、当日のお客様の立ち居振る舞い、どんな飲み方をされる方かなど、業務時間ばりに頭を使う時間だ。
もちろん、自分自身をお客様に知ってもらいたいという気持ちもあるが、まずはお客様がどんなタイプで、どんな嗜好性をお持ちで、我々とのプロジェクトをどのようにお考えになられているのかなど、些細な行動や言動から察知して、どう応対していくかということに正直かなり力を注いでいるし、(結果的に)飲み会の場が面白いからということでお仕事を頂いたような経験もある。
今回話したいことはそんな武勇伝的な話ではなく、「そのくらいお客様を知ろうとする」ということの大切さだ。もちろん、それが飲み会の場でなくとも良いとは思うものの、仕事とは少し離れた場を活用して、より効果的にプロジェクトを推進させていく努力は怠ってはいけないのではないかと思う。
僕はただ単に飲み会が好きなので、タイトルのような話で結局片付けられるような事かもしれないが、我々のような、まがいながらもコンサルティングを生業としているような企業に属している人間こそ、シンプルにお客様と喜びや悲しみを共有できるような関係性を築くことの価値や意義は大きいのではないかと思っている。
僕たちは「人」に対しての提案をさせていただいている以上、やっぱり「人間臭さ」のようなものは持ち続けなければならないのではないかと改めて思う。
古いのかもしれないし、飲み会でなければそれは実現しないのか?という点もしっかりと検討しきれていないけど、やっぱり人と人との心のつながりみたいなものを大切にする企業文化を持つ企業も、世の中には一定数存在し続けてほしいなとつくづく感じる。