緑レンジャーの生きる道

テレビをみていると、考えさせられることがたまにある。

 

オードリーさんの番組で、

「ずっと真面目ちゃんで生きてきましたが、ヤンキーが実は優しいなどのギャップによる好感度にはかなわないのかなと感じています」

 

という視聴者からの悩みに対して、若林さんは、

 

「セカンドの7番っていう役割が世の中にはあって、守備めちゃくちゃうまいのに褒める人がいない、ただエラーしたらめちゃくちゃ叩かれる」

若林さんの芸能界での立ち位置と重ね「コンプレックスだったけど腹くくってる」「セカンド7番で死んでいく」

 

自分が思い描いていたこととは違うことを、まずは受け入れ、意味付けを行い、自分なりの生きる道を探すという話だ。

■緑レンジャーという現実を受け入れた小学生

私には、4つ上の兄がいる。兄と兄の友達と僕の3人でよく遊んでいた。

 

3人で遊ぶとき、(田舎だったためか)木の棒をもって、(ドラクエみたいに)3人縦に並んで冒険ごっこみたいなことをしていた。

 

そこで、あるあるだと思うが、役割分担が行われる。色の振り分けである。

 

小学校3年生ぐらいの当時、私は赤色が好きだった。戦隊ヒーローでも、いわゆる赤レンジャー、リーダー的なポジションに絶大な憧れを抱いていた。(他の黄色、緑、青、ピンクなど全く眼中になかった。誰もがそうだと思うが。)

 

兄、兄の友人、私の中のヒエラルキーでいうと、私は、末端だった。末端の私に、色を選ぶ選択権などない。

 

となると、自分が任命されるのはだいたい“緑”レンジャーだった。(3人いたら、赤、青、黄の三択やないんかい、と突っ込みたくなることは脇においていただきたい。)

 

赤がいいと思っても、絶対にその意見は通らない。勇気を振り絞って赤がいいと言っても、力でねじ伏せられる。さらに、3人並んであそぶ際も、だいたい一番うしろ。(子供社会においてピラミット型組織の序列が決まっている残酷さを身にしみて感じる。)

 

いろいろ抵抗を試みたが、だめだった。

 

そこで私は、まずは現実を受け入れるところから始まり、次に、“緑”の価値を考え出していたことを今でも覚えている。

 

緑って、やさしい色だよな、自然って感じで野生感あって、いいよな(ぐらいのレベルだが)

 

そうすると、だんだん“緑”レンジャーという立ち位置がなんとなく好きになりだし、緑という立ち位置に誇りすら覚えることができた。今でも好きな色はと聞かれたら“緑”と答える。(ちなみに、仕事用の靴下はすべて深緑であることからも私が本当に緑という色を好きでいることは理解いただけるだろう。疑ったところで、何なのかという話だが。)

 

というように、最初は受け入れがたい、自分にとって相反する状態に置かれたとしても、それを受け入れ、意味付けを行い、好きになる、という一連の流れを経験できたのは、ありがたい経験だと今だから感じることができる。

 

仕事においても、褒められにくく、怒られやすいたぐいのものはある。アウトソーシング系の仕事はその典型だ。しかし、世の中のハイパフォーマーは、そういう仕事でも意味付けを行い、「楽しむ」ことができる人が大半だろう。

 

何事も意味付けを行い前向きに楽しめるかどうかで、人生もっと楽しくなるだろうな、と。

■※なんでもかんでも意味づけすることには、注意が必要

意味づけ力ばかり意識すると、今自分がやっていることを根本から変えてしまう「変革」に目が向かない場合があるということ。

 

何か問題が発生した場合、本来なら根本療法で変革しなければならないのにも関わらず、自分のできる範囲の対症療法だけにフォーカスしてしまう可能性がある。

 

何でもかんでも受け入れ、意味づけを行い、楽しもうとすることは、「どんな仕事も今のままでよしとする」となってしまう可能性があるため、注意したい。過ぎたるは及ばざるが如しということか。

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木下雄介

木下雄介

愛媛県出身。新卒で飲食ベンチャーであるきちりに入社後、リクルートに不動産広告の営業職として転職。 飲食ベンチャーでは成果が出ている店舗は“人”のコンディションがいいことや、“人”をマネジメントすることの難しさを感じた。リクルートでは“人”の課題で苦しんでいるクライアントと対峙してきたことから、漠然と“人”に興味が湧いていた。そんな中で当社の「結論ありきのコンサルティングはしない」というスタンスに魅力を感じ入社を決め、今に至る

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