お笑い芸人のパワーバランス

■はじめまして

人材研究所の木下と申します。

愛媛生まれ愛媛育ちで、ほとんどの時間を大自然(ひとの数よりひと以外の数の方が多いような場所)の中で育ちました。

昔から、土曜の昼下がりに親父の作った焼きそばを食べながら、よしもと新喜劇を観て育った(西の方の人あるある)せいか今でもお笑いが大好きで、よくYou Tubeでいろんな芸人さんを観ては笑って過ごすのが、30歳になった今でも染み付いています。今日は、ある芸人さんの話から悶々と考えていることをお話できればと思います。

■売れているお笑い芸人さん

ある番組で、誰か(たしか千原ジュニアさん)がおっしゃっていましたが、売れているコンビ芸人はパワーバランスが取れている。コンビの総和が10となるように数字を割り振るとする。その数字の積で最大値になる組み合わせは、6×4でも3×7でもなく、5×5だと。具体的には、今かなりメディア露出が多い千鳥さんのことを例にあげていました。(個人的にも、千鳥さんは大好きで、大吾さんとノブさんは、お互いに信頼関係があった上で、違った面白さがあると、視聴者の立場で感じることができました。)

私はこれを聞いたとき(単純な話ですが)かなり納得感があり、人間関係の様々なシーンで教訓を得られたような気がしました。

■育成におけるパワーバランス

我々の会社は、育成体系かっちり決まっており登るべき階段が明瞭になっているわけではありません。(そもそも営業組織がなく案件がアンコントローラブルということもひとつの要因ではありますが…)そのため、しばしばメンバーの方々を苦しめていることがあります。こちらについては、申し訳ない気持ちになりながら、できるだけ本人のステージにあった仕事をアサインできるよう考えてはいますが、目の前の仕事に対して食らいついていただきたいとも思っております。そんな、我々の会社ならではというか、早く成長して欲しいと思っているからか、前述のパワーバランスに通ずる点があるような気がします。

 

育成する側からすると、質問されたことに全力で答えること、よかったことと、そうではないことについてのフィードバックをリアルタイムで行うなどの説明責任が発生し、そこに対してサボらす行うことは最低限、育成する側の責任と感じております。

育成される側についても、同じように質問責任があるように思います。よくあるのは、自分で一切考えず、答えだけを求めるような質問の仕方をする方をしばしば見かけます。(自分もまだまだ育成される側の立場です。私が育成側の立場から申し上げているというより、今はどちらの立場も経験しながら仕事をしているからこそ感じることかもしれません。)それだと、成長のスピードもあまり期待できないように思いますし、お客様にいいものを提供するという観点でも、あまりよいことではないのかなと、考えております。やはり、千鳥さんの話ではありませんが、立場は違えど両者の責任を放棄することなく仕事をすることが、本人にとってもクライアントにとっても望ましいような気がします。

 

パワーバランスについては、我々とコンサルティングをご発注くださったクライアント様の関係、友人関係、夫婦関係など様々な人間関係のシーンで当てはまると感じております。

自分にとっての相手に対する責任とはなんなのかを日々考えながら、いい仕事ができるよう日々邁進していきたいと考えております。(自分への戒めを含めて)

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木下雄介

愛媛県出身。新卒で飲食ベンチャーであるきちりに入社後、リクルートに不動産広告の営業職として転職。 飲食ベンチャーでは成果が出ている店舗は“人”のコンディションがいいことや、“人”をマネジメントすることの難しさを感じた。リクルートでは“人”の課題で苦しんでいるクライアントと対峙してきたことから、漠然と“人”に興味が湧いていた。そんな中で当社の「結論ありきのコンサルティングはしない」というスタンスに魅力を感じ入社を決め、今に至る

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