■ブログの内容について

こんにちは、人材研究所の木下と申します。当ブログのタイトル「お笑い人事考」について、少し触れさせてください。タイトルから「どれどれ、どれだけおもろいこといってくれるのかな」という目線では、ぜひとも見ないようにお願いします。(笑)私自身お笑いマニアというわけではなく、“小学生の頃毎週土曜日の昼下がりに焼きそば食べながら吉本新喜劇を見ていた頃から始まり、今でも好んで見るテレビ番組はだいたいバラエティである”って感じのレベルですので、ご承知おき(&温かい目でみて)ください。
ブログの内容ですが、普段見ている番組、漫才(コント)の芸人さんのネタなどから、人事(というか人間関係、組織関連)などの教訓(こじつけかもしれませんが、シンプルに思ったこと、感じたこと)を得る、という目的で書いていきたいと思います。(っていうのと、自分自身もこのブログを通してお笑いについて詳しくなりたいという目的もありますが)

■ある番組にて

とある番組にて、かなり長めの一発芸?みたいなことをやらないといけない場面で(下手したら滑り続けないといけない地獄のような場面)確か、平成ノブシコブシの吉村さんだったような気がするのですが、「僕の芸風と違うんですよね~」という発言があったのを記憶しています。こんなこというと大変失礼かもしれませんが、自分の立ち位置というか、視聴者からのどうみられているのかを十分に理解した上での発言だったのかなと感じました。
それと関連する話ですが、今よくテレビに出ている芸人さんなど、「昔は尖っていた」談をよく耳にします。尖っていたとはどういうことなのでしょうか。私は、自分の中の自分像を守っていたとも解釈できるような気がします。(プライド?)しかし、俗に言う“売れている人”には、尖っている人はそこまで多くないように思います。結局、自分の中の自分像と周囲からみられている自分との乖離を乗り越え、自分が世の中からどうみられているのかを十分に理解した上で、自分が立つべきステージや立ち振舞を変えていくことが重要なのだろうなと、吉村さんの発言から想像しておりました。

■どんな業界業種でも自己認知はハイパフォーマーには必要か

自己認知とは、「自分の思考や行動そのものを対象として客観的に把握し認識する能力」と定義されております。(ネットで調べると各所に書いてありましたが、自己認知ができていると思っている人は95%、実際に自己認知ができている人は15%というデータもあるようです。)要するに、自分をどれだけ知っているかということです。では、自己認知が低いとどうなるのか、という点を以下にあげてみました。

・自分の強み弱みを正確に把握していないため、集団の中での立ち位置を間違えてしまいチームワークがうまくできない。
・できていないことをできていると勘違いしたりしているために改善や学習の努力の方向性を間違い、成長性に問題が起こる可能性がある。
・自己認知の低い人は感受性が低く、自分の思考バイアス(好き嫌い、その他の価値観や偏見等)に自覚的でないために、対象をそのまま捉えることができずに、自分のバイアスのまま歪んで認識する。

上記を踏まえて、お笑い芸人という仕事においても自己認知はかなり重要で、自分の強み(弱み)は何なのか(ひな壇、MC、大喜利、漫才、コント)、自分が世間からどうみられているか、から自分が得意な領域を理解した上で、その領域で勝負し、自分の強みを生かしている人が活躍している人なのかと勝手に考えておりました。さらに、今の時代にはYou Tubeなどの場があり、自分が得意なことをひたすら発信できる場があることも鑑みると、一つに固執する必要(自分が思う自分像を守る必要)はないのではないかと思います。
(自分への戒めを含めて)自己認知は難しいことを前提に、自分の得意領域(苦手な領域)は何か、集団における自分の立ち位置は本当に今のままでいいのか、意思決定に認知バイアスはかかっていないか、自分はどういう人間なのか、自分で自分を知ったかぶることなく謙虚に生きていきたいと感じた次第であります。

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木下雄介

愛媛県出身。新卒で飲食ベンチャーであるきちりに入社後、リクルートに不動産広告の営業職として転職。 飲食ベンチャーでは成果が出ている店舗は“人”のコンディションがいいことや、“人”をマネジメントすることの難しさを感じた。リクルートでは“人”の課題で苦しんでいるクライアントと対峙してきたことから、漠然と“人”に興味が湧いていた。そんな中で当社の「結論ありきのコンサルティングはしない」というスタンスに魅力を感じ入社を決め、今に至る

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